ツール・ド・葛尾:瀬戸口選手がステージ優勝!

今週末は入国制限の関係で来日できていないティボ・ジャネス選手を除いて、下島、瀬戸口、風間、水野、トム、岩田の6名で「ツール・ド・葛尾」に参戦しました。フールメンバーとしては初めてのレースで、那須ブラーゼンをはじめ、フール公道で日本最高峰カテゴリーの選手が終結する質の高いレースとして、現時点の戦力を図る最高のチャンスでした。また、土曜日には11km×3周=33kmのロードレースと10.5kmの個人タイムトライアル、そして日曜日には約3kmの峠を含める28km×2周の本格的なロードレースと日本の数少ない「ステージレース」として総合ランキング争いも注目されました。

第1ステージ 11km×3周=33km
7位 瀬戸口
13位 水野
14位 風間
17位 トム
19位 岩田
22位 下島

昨年那須ブラーゼンのメンバーとして2位をマークしている下島将輝選手がホームレースとして参加することもあり、スプリントステージのイメージはありますが、その時に優勝した鈴木選手が絶好調で今回も参戦していることに対して、下島選手は初戦でコンディションがまだ不安定のため、鈴木選手の入っていない逃げで勝利を狙う作戦と、スプリントの展開になった場合にしっかりコミュニケーションを取ることを心がけてスタートラインに並びました。

ポツポツと単独や2、3名程で飛び出すことはあるものの、序盤はペースが上がってはまたけん制に入る状況が続く。佐藤宇志選手と渡邊翔太朗選手(那須ブラーゼン)のアタックに風間選手が反応し、この3名が逃げている状態で2周目に入るも、鈴木龍選手(レバンテフジ静岡)のペースアップで集団が追い付く。2周目の終盤ではトム選手が単独で飛び出し、20秒程度のリードを作るも、鈴木選手が再び淡々と集団を戻し、そのカウンターで今度は岩田選手がアタックをかける。しかし最終周回の登りで佐藤選手をはじめ那須ブラーゼンの選手がペースを上げ、集団が一つにまとまった状態で、ラスト5kmに突入する。

この場面でAvenir Yamanashi Yamanakakoから力を尽きた下島、トム、岩田の3名が千切れてしまい、水野、瀬戸口、風間の3名に絞られた状態で最後の勝負を迎えることになる。瀬戸口選手は那須ブラーゼンや鈴木選手がスプリントに向けてお見合いするタイミングを狙い単独で飛び出すも残り2kmで集団に追い付かれ、結局スプリントを狙える選手がいなくなった状態で、最後の勝負に絡むことができず、瀬戸口の7位(OPNを除くと13位)がチーム最高位という悔しい結果で終わった。

第2ステージ 10.5kmTT
優勝 瀬戸口
4位 風間
5位 トム
6位 岩田
14位 水野
16位 下島

苦い第1ステージに引き続き、そのまま第2ステージの個人タイムトライアルが予定されていたので、しっかりと気持ちを新たにして、切り替えるために全選手が自身最高の走りをすることを心がけて挑みました。

風間、トムと岩田がそれぞれ16分40~41秒とほとんど同タイムをマークし、4位から6位を占めました。しかし、絶好調の走りを見せたのが瀬戸口選手。OPN参加の渡邊翔太朗選手(那須ブラーゼン)に数秒佐差で先行されたものの、16分を切るタイムで優勝しました。それで2位の鈴木龍選手に18秒差を付け、総合ランキング1位に浮上し、最3ステージをリーダーとして出走することになりました。

第3ステージ 28km×2周=56km
3位 瀬戸口
13位 岩田
16位 風間
17位 トム
31位 水野
DNF 下島

最終ステージはツール・ド・葛尾の名所である「もりもりランド」の登り道を含む登りの多い28kmコースを2周する形で行われ、クライマーを中心とした戦いが予想されていました。最1ステージの完敗を後にするために、チームが一丸となって、リーダージャージを着用して走る瀬戸口選手の総合1位を守り切ることに集中する作戦にしました。序盤はコンディションがまだ上がり切っていない水野選手と下島選手を中心に総合ランキング上位勢の動きをコントロールし、そして次に風間選手、トム選手、岩田選手が一周目のもりもりランド登りを先頭集団で超えレース終盤まで瀬戸口選手のサポートをする作戦で挑みました。

序盤は作戦通り、水野選手と下島選手が積極的にアタックを抑える動きに回り、集団がまとまったまま登りに入る。序盤から佐々木遼選手(Team GOCHI)がペースを上げ、集団の人数を絞りながら淡々と引いていく中を佐藤宇志選手(那須ブラーゼン)がアタックし、佐々木選手に加えチームメイトの西尾勇人選手と鈴木龍選手(レバンテフジ静岡)を連れていく。総合2位の鈴木選手が動くと瀬戸口選手も動き、頂上を通過する時点では、12名程に絞られたメイン集団に対して上記の5名が先行する構図になる。

単独になっていた佐藤選手に追走している鈴木、西尾、瀬戸口、佐々木が追い付く一方、メイン集団では協調体制が取れず、下り返しではタイム差が1分まで広いていく。鈴木龍選手の動きを警戒する瀬戸口選手は最低限の先頭交代だけこなし、力をできるだけ溜めながら2度目の登りに向かう。しかし中盤では佐々木選手と佐藤選手がペースを上げ、最後の急勾配区間でじわじわと離されてしまう。ステージ優勝を争っている4名を選手に対して、単独になった瀬戸口選手は何とかゴールまで走り切り、5着(OPN参加を除いて3位)でゴールする。追走では若干ばらけた集団の中で岩田選手が13位、風間選手が16位、トム選手が17位と次々ゴールする。

瀬戸口選手の感想

「先頭集団が出来てからは和を崩さない程度でローテーションに加わり、とにかく鈴木選手に離されないことに集中して走りました。しかし、最後の最後で千切られてしまい、総合1位を守り切れなかったことが悔しい。貴重な体験をさせて頂いたことに感謝している。」

トム監督の感想

「総合リーダーを守るという日本国内ではなかなかできないことを経験する貴重なチャンスを頂いたので、チーム力を活かして守り切りたかったところだが、一周目の登りのあとに岩田、風間、自分が合流することなく、単騎で戦わざるを得ない展開になってしまった。そのとき、結果論として瀬戸口選手が振り出しに戻す動きをすればよかったという考え方もあるけど、大きなミスをすることなく、結果的には力負けなので、後悔はない。全選手にとって非常に貴重な経験になったと思う。」

写真©Yuki Asato

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